Dream of Electric Sheep

WEBやプログラムの忘備録

Aptana3.4.2にERMasterを入れてみる

DB設計をするためのツールとして前々から気になっていたのがEclipse用のプラグイン、ERMaster。DB設計の神ツールらしいです。

http://www.atmarkit.co.jp/ait/articles/1001/21/news128.html

Eclipseをベースに作られているAptanaでも動くはずなので試してみました。

 

■準備作業

・GEF(Graphical Editing Framework)プラグインをインストール
ERMasterはGEFに依存性があるらしく、これを入れてないとERMasterのインストール中にエラーが出てしまいます。以下サイトからダウンロードします。

http://www.eclipse.org/gef/

英語サイトでちょっとわかりづらいですが、Downloadページの "Downloadable P2 Repositories and SDK dropins" って書いてあるあたりのhereってリンクから行ったページで、All-In-One SDK (Runtime, Source, Examples)をダウンロードしました。ダウンロードしたファイルは GEF-ALL-3.9.101.zip です。これを解凍し、出来たフォルダの中にある features、plugins の2つのフォルダをAptana本体のフォルダの中に上書きします(日本語化プラグインを入れる手順と同じですね)。

MySQLJDBCを配置
ERMasterからDBに接続するためにはJDBCが必要になります。JDBCとはJavaからRDBに接続するためのブリッジです。AptanaのベースであるEclipseJavaで書かれているので、JDBCが必要になるのです。JDBCは各RDBごとに専用のものがあるのですが、今回はMySQLを使用するのでMySQL用のJDBCを入手し、設置します。MySQLは現在Oracle配下になってしまっているので、MySQLJDBCをダウンロードするにはオラクルプロフィールのアカウントが必要です。めんどくさいですね。ダウンロードサイトはこちら

http://dev.mysql.com/downloads/connector/j/

ですが、ダウンロードできるのはインストーラーです。欲しいのはjarファイルなのですが、インストーラーを起動してもjarがどこにできるのか良くわからなかったので、以下URLよりjarをダウンロードしました。

http://dev.mysql.com/downloads/connector/j/5.0.html

ダウンロードしたファイルは mysql-connector-java-5.0.8.zip で、解凍してできたものの中にある mysql-connector-java-5.0.8-bin.jar がJDBC本体です。こちらを任意の場所に設置します。

 

■REMasterのインストール
Aptanaを起動し、以下の操作をします。

①メニューの ヘルプ→新規ソフトウェアのインストール
②作業対象の[追加]をクリック
③名前:ERMaster
ロケーション:http://ermaster.sourceforge.net/update-site/を入力(名前は任意のもので良い)、[OK]をクリック
④名前の ERMaster にチェックを入れ、[次へ]をクリック
⇒GEFがインストール済みでないと、必須項目がないのでここでインストールエラーとなる
⑤確認画面が表示されるので[次へ]をクリック
⑥ライセンスが表示されるので、同意するにチェックして[完了]をクリック
⑦Apatanを再起動

 

これでERMasterのインストールは完了です。使用するときは、Aptanaのメニューの ファイル→新規→その他 で ERMaster を選びます。

早速ER図を描いてみましたが、操作がわかりやすく超便利です。ER図を描くための操作は画面左側にあるメニューを選択して行いますが、画面を右クリックすることで色々な機能が使えるみたいです。試してみたいくつかの機能を紹介します。

 

リバースエンジニアリング

右クリック→インポート→データベース

データベースにある既存のテーブルから自動的にER図を描き出してくれます。これはすごい!感動します!Seasar2のひがやすをさんも絶賛の機能です。
この機能を使うとき、DBの接続設定を行いますが、使用するDBにあわせたJDBCも指定する必要があります。MySQLの場合は上記のjarファイルを指定します。

 

・ER図の物理表記/論理表記

右クリック→表示→ビューモード→物理 or 論理 or 論理/物理

ER図のテーブル名/カラム名の表記を、実際DB上に作る名称か設計上の日本語名か表示を切り替えることが出来ます。論理名/物理名は、テーブル設計を書くときにきちんと記述しておく必要があります。

 

・ER図のエクセルファイルへの書き出し

右クリック→エクスポート→Excel

きれいにER図が描けても、Aptana(Eclipse)上でしか開いて見る事が出来ないのであればあまり意味がありませんよね。ところがこの機能を使えば、ER図とテーブル設計図をエクセルファイルに書き出してくれます。ER図はERMasterの画面をそのまま画像化したものですが、テーブル設計はきちんとセルに描いてくれます。

 

DDLのエクスポート

右クリック→エクスポート→DDL

DDLってのはDB上にテーブルを作るためのSQLです。つまりCREATE文。ERMaster上でグラフィカルにDB設計を行うだけで、実際にテーブルを作るためのSQLが自動で出来ちゃうんです!すごく便利!キモとなる機能と言っていいですね!

しかし、ここで大きな落とし穴が…

非常に残念なことですが、Aptana3.4.2に入れたERMasterではこの機能が動きませんでした…
Eclipse4.3にERMasterを入れて試したところ、無事にエクスポートできました。Aptana3.4.2のバグなんでしょうか。Eclipseプラグイン版のAptanaを入れて使えばいいのかも知れません。あるいは、パッケージ版でも新しいAptanaなら動くかもしれません(こちらはまだ試してません)。いずれにしてもとても残念です。Aptana3.4.2をずっとメインで使ってきたので…